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外壁塗装を検討中のお客様からよく、
「この外壁は、どの位もつの?」
「どんな塗料がいいのか?」
と相談されることがあります。
適切な塗料選びはもちろん重要ですよね!
しかし…
ご存じですか?
失敗しない外壁塗装の重要な鍵。それは、“下地の処理”にあるのです。
例えば、グラグラの土台の上に最高の技術で建てた、立派な建物を想像してみましょう。
残念ながら、おそらく安心して住むことはできませんね。
外壁塗装においては、この土台が“下地処理”に当たります。
今回は、その中でも特に大切な工程のひとつ、”シーリング“(コーキング)とも言います)の基礎知識をテーマにお伝えしたいと思います。
シーリング(コーキング)?
名前は聞いたことがあるけど・・・という程度だったり、もしかしたらまったく知らない方もいらっしゃるかもしれませんね。
外壁に継ぎ目(目地)があるのをご覧になったことはないでしょうか。
そこに注入されているゴム状の物質を、シーリング(コーキング)といいます。
目立たない存在ですが、実は住宅を守り長持ちさせるうえで、非常に重要な役割を果たしています。
シーリング(コーキング)は塗料と違い、メーカーの推奨する塗装基準がありません。施工する業者の技術や経験、モラルに左右される可能性が高い箇所です。
少しでもシーリング(コーキング)ことを知っておくと、信頼のおける業者を選びたい時の強い味方となってくれることでしょう。
あなたのマイホームはどんな外壁材をお使いでしょうか。
外壁材によって、シーリング(コーキング)の必要なものとそうでないものがあります。
戸建て住宅によく使われる外壁材の種類と特徴、シーリング(コーキング)の有無を簡単にご紹介します。
工場で生産したサイディングボードを、現場で張って施工する外壁です。
耐久性に優れ、デザインのバリエーションが非常に多彩。施工も容易であることから人気が高く、現在の戸建て住宅では9割近いシェアを占めています。
※パネルの間の目地やサッシ廻りに、シーリングを使用します。
ALCとは、軽量気泡コンクリートを使ったパネル状の外壁材です。
コンクリート内部に無数の気泡が存在するため軽いのが大きな特長。強度、耐火性、防音性にも優れています。
※パネルの間の目地やサッシ廻りに、
シーリングを使用します。
昔から使われており、現在も根強い人気のある外壁です。
モルタルとは、セメントに砂を混ぜて水で練ったもの。スタッコやリシン、左官など仕上げの違いによってさまざまな風合いを出すことができます。
※住宅メーカーによってはサッシ廻りや縦目地(伸縮目地)に使用されますが、使用されない場合が大半です。
種類が多彩で、高級感あふれる風合いが魅力の外壁です。総タイルではなく、玄関周りなどに部分使いしているお宅もよく見かけますね。
タイルは変色や劣化が少なく(割れやヒビの可能性はありますが…)、基本的にはメンテナンスフリーであると言われています。
※住宅メーカーによってはサッシ廻りや縦目地に使用されますが、意匠性を重視されるため住宅では使用されない場合が大半です。
ご紹介した4種類の外壁のうち、目地にシーリング(コーキング)を使用するのはサイディングとALCです。
現在の戸建て住宅の外壁材として、この2つがシェアの大部分を占めています。
つまり、ほとんどのお宅は定期的に目地をメンテナンスする必要があるということになります。
そして、モルタルやタイルの外壁ならシーリング(コーキング)は一切不要!というわけではありません。
サッシ周りをはじめ、シーリング(コーキング)による防水の必要な箇所は、家の内外に数多く存在しています。
“シーリング(コーキング)と無縁の家”は存在しないのですね。