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シーリングの施工方法

施工方法

“増し打ち”と”打ち替え”の違いと使い分け

“増し打ち”と”打ち替え”は、シーリング(コーキング)のメンテナンス方法のことです。
簡単にご説明しましょう。

打ち替え

→古いシーリング(コーキング)を取り除き、新しいシーリング(コーキング)を注入する方法。

増し打ち

→古いシーリング(コーキング)の上から、新しいシーリング(コーキング)材を注入する方法。

古くなったシーリング(コーキング)材を取り除くか、そのまま施工するかの違いです。
コスト的には、増し打ちよりも打ち替えの方が多少アップします。

シーリング(コーキング)材を取り除く 打ち替え”の方が、時間も手間もかかる。より丁寧な作業なのでは?
というイメージをお持ちになるかもしれませんね。

しかし実は、どちらのやり方が一概に良いというわけではありません。
外壁の目地、サッシ周りなどの場所によって、適した方法は異なります。シーリング(コーキング)の傷み具合によっても判断は変わってきます。
さまざまな条件を加味し、プロの目で最適な方法を選んでいるとお考えください。

良くない例としては、打ち替えが必要な場合でも増し打ちで済ませ、コストダウンを図るケースが考えられますね。
あまりにも安すぎる見積りの場合は、内容をご確認されると良いと思います。

シーリングの施工手順(打ち替え)

ざっくりとシーリング(コーキング)の施工手順を知っておくと、より理解が深まります。
今回は”打ち替え”の場合でご説明させていただきます。

1.まずはカッターなどを使って、古いシーリング(コーキング)材を丁寧に取り除きます。

2.下塗り材であるプライマーを塗布し、密着性を高めます。

3.新しいシーリング(コーキング)材をたっぷりと注入します。

4.ヘラで綺麗にならして仕上げます。

多めにシーリング(コーキング)材を注入しておくことによって、次回のメンテナンスまでの持ちが良くなります。

5.シーリング(コーキング)の完成です。

(8)シーリング(コーキング)の先打ち、後打ち

簡単に言いますと、シーリング(コーキング)の施工を外壁塗装前にすることを ”先打ち”、後に行うのを ”後打ち” といいます。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、ご紹介しておきます。

先打ち

【メリット】
シーリング(コーキング)の上に塗装することによって、雨風や紫外線が直接当たりません。
比較的劣化もしにくくなります。
【デメリット】
塗膜の表面に割れが生じやすくなります。
シーリング(コーキング)よりも塗膜の方が若干固いために起こります。

後打ち

【メリット】
塗装表面の割れが起こりにくく、綺麗な状態をキープできます。
【デメリット】
直接、紫外線・風雨が当たるので、シーリング(コーキング)の傷みは早くなります。

一般的にリフォームでは先打ちがほとんどです。
新築時はボードを工場で塗装しており、後打ちになることが多いですね。
塗料メーカーでは後打ちを推奨する場合が多いのですが、これはシーリング(コーキング)材と塗料との相性を懸念しての対応かと思われます。
経験やテストによって適切な組合せを選択できる業者ならば、先打ちで問題はありません。

(9)黒い汚れ…ブリード現象と、その対策

⑨	黒い汚れ…ブリード現象と、その対策

新築やメンテナンス後、まだ日が浅いのにもかかわらず、シーリング(コーキング)が黒く汚れてくる場合があります。
これは ”ブリード現象” と呼ばれる症状です。
機能的には問題ありませんが、外観上の見栄えは悪くなります。

ブリード現象は、シーリング(コーキング)材に含まれる”可塑材(かそざい)”という成分が、表面に現れるのが原因です。可塑剤のべたつきが汚れを吸着し、目地が汚くなってきます。
汚れた目地の上にそのまま再塗装しても、時間が経てばまた黒ずみが発生します。

対策としましては、
・塗装前に ”可塑移行防止剤” を塗る。
・シーリング(コーキング)材の種類はノンブリードタイプ材を使用する。

などが再発防止に効果的です。

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